セカオワファンの「スターライトパレード」合唱から考える。『ファンが歌う』というアンコールの今


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大好きなアーティストのライブ。最後の曲が終わりボーカルが「今日はありがとう」なんて言葉を残し、メンバー達が手を上げてステージ脇へと消えていく。照明が落ちて、会場が静まる。それから少しの間を置いて観客達が起こすコール。

アンコールだ。

数分間のアンコールを経て、再び照明灯り、メンバー達がステージに戻ってきてアンコール曲を歌う。

こういった流れがワンマンライブではお決まりとなっており、アンコールがライブに織り込まれているなんていうのは運営側もファンも、もはや常識だと思っていいと思う。

さて、そんなアンコールだが、最近の主流は「手拍子」だと思う。昔は「アンコール!アンコール!」という発声と共に手を叩いていたと思うのだが、近頃はゆっくりと手拍子を始め、徐々にそれを早くしていき、それにまたゆっくりの手拍子を被せていくのを繰り返す。という光景をよく見かける。

私は、この手拍子アンコールスタイルでただただ手を叩く観客達を見て無機質に感じることが度々あった。先日久々にあるライブで「アンコールっ!アンコールっ!」のアンコール発声スタイルを見て「おおっ!珍しい!!」となったのだが、あんまり長いこと繰り返すとこれはこれで正直古臭いなと思ってしまった。ここに「あ、それっ♪」とか「いよっ♪ 」とか合いの手が入るといよいよダサい。

こう考えると「アンコール」というものは古くから大きな進化を遂げていないこととなる。

そんな中で第三のアンコールスタイルを私に教えてくれたのは「SEKAI NO OWARI」だった。ライブが終わり、アンコールの時間。どこからともなく聴こえてきた「スターライトパレード」。


Welcome to the “STARLIGHT PARADE”
星が降る眠れない夜に
もう一度連れて行ってあの世界へ

この歌詞を合唱する。それが「SEKAI NO OWARI」のアンコールのスタイルだった。

初めてファンが合唱する光景を見たのだが、ファンがライブの一端を担うような感覚があり、とても素敵だな。と思ったのを覚えている。

この合唱スタイルがこれからのアンコールの定番になるのでは?と思い調べてみるとすでにこのスタイルを以前から取入れているアーティストのライブがいくつか見つかった。

恥ずかしながらこれから取り上げるアーティストのライブは私が行ったことのないものばかりなので、その光景を見たことはない。ファンの皆様には申し訳ない気持ちで一杯なのだが、ここで紹介させて頂くことをご容赦願いたい。

ゆず「贈る詩」
ライブによって曲が違うこともあるようだが、一番歌われるのはこちらの「贈る詩」の替え歌の歌詞。

『ゆずの心へこの唄が届きますように
優しい笑顔曇らぬようにこの唄を贈ります』

YUKI「ティンカーベル」
YUKIは「ティンカーベル」の歌い出しを合唱が定番。

『Joy to the world! The lord is come. Yeah!
Repeat sounding joy! Repeat sounding joy!』

コブクロ「ストリートのテーマ」
コブクロはインディーズ時代の一曲「ストリートのテーマ」

『朝まで僕らと一緒に 歌ってくれませんか
言葉に羽が生えて飛んで行きます』

RADWIMPS「もしも」
こちらもインディーズ時代の一曲から「もしも」

『もしも本当にもしも君も僕のこと思ってくれてたら
なんて考えてる僕をどうか叱ってやってくれないか?』

BUMP OF CHICKEN「「supernova」

「white note」のケースもあるらしい。どちらの場合でも『ラララ』の部分を合唱。

少し調べただけでもこれだけのメジャーアーティストのライブでファンによるアンコールの合唱スタイルが取り入れられていた。賛否両論はあると思うが、一人の音楽ファンとしては非常に素敵なものだと思っている。

このケース、恐らくファンが発端となり作り上げられたもの。あなたが好きなアーティストのライブ。今はまだ手拍子でアンコールが行われていても、次のライブではファン達が新しいアンコールを生み出すかも知れない。
(文=ジリー)


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