ももいろクローバーZがアメリカのハードロックバンド・KISSとコラボして話題になりました。
BABYMETALも、レディー・ガガの前座で歌っていますね。
このように、海外の大物アーティストと日本のアイドルのコラボが最近増えていますが、このコラボは好意的に受け入れるものなのでしょうか?
ももクロとKISSのコラボを例にあげると、ももクロとKISSの両方が好きであれば嬉しいと思います。
また、ももクロだけが好きな場合でも、彼女達のこれまでの異色コラボをみていれば、KISSをよく知らなくても、好意的に受け止められると思います。
ただ問題は、純粋にKISSが好き、ハードロックが好きな人の場合。
何年、下手すれば何十年と来日を待ち続けていたライブなのに、アイドルとコラボしてしまう現実。
「本当は、アイドル無しで見たかったけど、まぁ、見られるならいいや」という人が多いのではないでしょうか。
ももクロとKISSの両方が好きという狭いターゲットだけが嬉しいコラボですが、なぜこのようなことになるのか。
恐らく、海外アーティスト単独では、お客さんの動員が心配ということでしょう。
人気のアイドルとコラボすることで、ある程度の固定ファンの動員が見込める。だったらコラボしようというわけです。
ももクロとKISSぐらい、有名なグループだと、コラボも相乗効果が生まれるかもしれません。
実際、コラボ楽曲もリリースしているわけで、一緒にライブをする意味があります。
「アリ」なケースですね。
では「ナシ」と疑ってしまいたくなるケースの話。
先日、イギリスのDJユニット・BASEMENT JAXXのライブがありました。
去年のフジロックで2番目に大きなホワイトステージのトリを飾ったアーティストです。
彼らは、今回のライブで、ももクロの妹分・チームしゃちほこがコラボ。
BASEMENT JAXXの人気曲を1曲だけ、チームしゃちほこが日本語詞で歌うというものです。
当然、「オリジナルのボーカルで聴きたい」という声があるわけです。
この2組の関わりは特になく、チームしゃちほこの登場も、ある日突然発表されました。
こうなると、BASEMENT JAXXのライブを楽しみにしていた人にとっては「いやいや、ちょっと待ってよ」ということになるわけです。
もちろん、「BASEMENT JAXXとチームしゃちほこのコラボ、サイコーだった」という人もいるので、一概には言えませんが、今後こういうケースがあるのであれば、もう少し理由付けをちゃんとして欲しいものです。
「動員を増やすためにアイドルとコラボしよう」という海外アーティスト側の思惑。
「海外アーティストとコラボして箔をつけよう」というアイドル側の思惑。
本音はそうかもしれないけど、そこを上手に隠すのがショービジネス。
今後も、アイドルと海外アーティストのコラボはあると思いますが、「ナシ」と疑いたくなるケースはないようにしていただきたいものです。
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