UNISON SQUARE GARDEN「シュガーソングとビターステップ」について、”小生ユニゾンファンがよく喋る”


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あえて言おう、UNISON SQUARE GARDENはやかましいバンドだ。いや、ユニゾンがやかましいというのは正確ではないかもしれない。だが、少なくともユニゾンのソングライターでありベーシストである田淵智也という男は非常にやかましい。

彼が書く歌詞は言葉数が多いし、バンドにとって節目といえるようなできごとがあると更新されるブログも「小生田淵がよく喋る」というタイトルが示唆する通りの超長文だし、ついでに言えばとんでもなく動き回りながらベースを弾き鳴らすその姿も、なかなかにうるさい。

そんなやかましいメンバーがいるバンドのファンは、当然ながらこれまたやかましい。ユニゾンの何が好きなのか、と聞かれればおそらく何時間だって話し続けることができる。もちろん私自身も、一人のユニゾンファンとして話したいことがたくさんある。

せっかく新曲も発売となったことだし、この場を借りてユニゾンの魅力について語ってみよう。題して「小生田淵がよく喋る」ならぬ「小生ユニゾンファンがよく喋る」とでもいうところだろうか。

5月20日に発売された「シュガーソングとビターステップ」。このシングルは発売早々、各地のCDショップで品切れとなる程の話題を呼んでいるという。ユニゾンファンとしては、嬉しい限りである(公式アカウントのツイートによると、現在は再入荷が進んでいるらしい)。

UNISON SQUARE GARDEN「シュガーソングとビターステップ」ティザースポット

表題曲「シュガーソングとビターステップ」は、ポップなメロディに早口言葉みたいな歌詞が詰め込まれている、まさにユニゾンの真骨頂とも言うべき楽曲だ。あまりにもポップなので何も考えずにさっと聴くだけで踊りだしたくなってしまうのだけれど、ふと歌詞を見ると色々なことを考えさせられてしまう。

中盤に登場する、〈大嫌い 大好き ちゃんと喋らなきゃ 人形とさして変わらないし〉〈言葉にしようものなら稚拙が極まれり〉という対比にドキッとさせられる。言葉興にしなくちゃ伝わらないのに、言葉にした途端に陳腐なものになってしまうという葛藤は誰しもが持ったことのあるものだと思う。

それをただ歌詞にするだけでなく、言葉の音がきちんと音楽として機能するのがユニゾンの楽曲の最大の強みだ。今回の曲では他にも、〈北北東は後方へ その距離が誇らしい〉〈一興去って一難去ってまた一興〉など、語感の気持ち良い詞が満載だ。歌詞だけでもメロディだけでも十分楽しいのに、その2つが組み合わさって独特のリズムを生み出す。一度ユニゾンにはまったら抜け出せないのは、このリズム感のせいだ。UNISON SQUARE GARDEN、恐るべし。

もちろん、魅力的なのは歌詞だけではない。キラッキラのサウンドが、UNISON SQUARE GARDEN最大の武器だ。軽妙洒脱なギターが印象的なイントロから始まり、ゴリゴリ動き回るベースラインとそれを支える鈴木貴雄の力強いドラムがリズムを刻む。

そこに斎藤宏介の透き通ったハイトーンボイスが乗る。斎藤の声は曲の雰囲気によって自在に色が変わるけれど、今回はポップでキュートな曲調に合わせた軽快な声色が小気味良い。

〈someday 狂騒が息を潜めても/someday 正論に意味がなくなっても〉の部分では、その声とギターの音色とが一瞬切なげな表情を見せる。くるくると変わる音はまるでテーマパークのように聴き手を翻弄し、その心をがっちりと掴む。

ところで、「シュガーソングとビターステップ」の〈世界中を、驚かせ続けよう。〉という歌詞は、ユニゾンからの宣戦布告だと思う。今までだってユニゾンは、色とりどりの楽曲で多くのリスナーを翻弄してきた。

そんな彼らがこの曲で宣言したのは「驚かせ続ける」ということ。それも相手が「世界中」とは、大きく出たものだ。だけど、ユニゾンならきっと、やってくれる。普段句読点を使わない彼らの歌詞の中でこの部分だけが〈世界中を、驚かせ続けよう。〉と文としての体を成していることも、いかに彼らにとってこの宣言が特別かということを表しているのではないだろうか。

でもね。ずっと彼らの音楽を聴いてきたユニゾンファンはもう、相当に耳が肥えているのである。つまり、彼らが自らに課したこの目標は、相当にハードルが高いものなのだ。まして、彼らが次のターゲットに定めたのは「世界中」。

一体彼らは、このとんでもないハードルをどんな風に超えてくるのだろうか。いや、そもそも超えてくるのではなくて、何か予想もつかない方法でハードルをぶっ飛ばしてしまうのかも? この挑戦状、受け取ろうじゃないか。ユニゾンが次に何を見せてくれるのか、刮目して待つばかりである。

ちなみに5月20日に発売されたシングル『シュガーソングとビターステップ』のRUSH発売前ランキングは発売週から1週ごとに見ていくと、

4位←3位←2位←2位←5位と、5週連続5位以内にランクインしておりネット上での注目度の高さが見て取れます。

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