平成生まれの昭和アイドル、「町あかり」を知っていますか?


20131218-1

時は平成27年。シンセサイザーを使ったり、声を機会的に聞こえさせるようなエフェクトを掛けたりと、様々な趣向を凝らした最先端の音楽が人気を博す時代である。人間のかわりに機械に歌わせるVOCALOIDなんてものも登場していたり、一昔前からしてみたら考えられないくらい「音楽」の幅が広がったものだ。

一方で、昔ながらの音楽を忘れられない人たちがいるのも確かだろう。マイク1本を片手に、シンプルなメロディにあわせて歌い、踊る可愛い女の子。現代ではそんなアイドルやシンガーを見ることはできないかと思いきや、ここ最近グングンとその知名度と人気度を伸ばしているアーティストがいる。彼女の名前は、町あかり。様々なメディアで既に話題になっている彼女だが、RUSH MUSIC NEWSでもあらためて彼女の魅力に迫ってみようと思う。

■平成生まれ、23歳の昭和アイドル

まずは、彼女の曲を1曲聴いてみてほしい。

「もぐらたたきのような人」

どこからどう聴いても、昭和のかほり漂う歌謡曲だ。しかし、彼女は1991年生まれ。れっきとした、平成生まれなのである。

歌のお姉さんのような、丸みを帯びた優しい声。そんな彼女の声に、おもちゃのピアノとピコピコハンマーの音が重なる。「もぐらたたき もぐらたたき もぐらたたきのような人」というサビのフレーズは、一度聴いたら頭にこびりついて離れない。何を隠そう、筆者も過日偶然ラジオから流れてきたこの曲を聴いて以来、彼女の虜となっているのである。

■一度聴いたら忘れない、独創的かつ単純なフレーズ

町あかりの楽曲の最大の特徴は、ひたすら同じフレーズが繰り返されているということだ。上で紹介した「もぐらたたきのような人」も一度聴いたら口ずさめる人が大半だと思うけれど、もう1曲紹介したい曲が「コテンパン」だ。

「コテンパン コテンパンなの あいつのこと/そうよコテンパン コテンパンなの 頭の中で」という歌詞が、頭の中に強く残る。初めて聴いたときは、思わず笑ってしまった。この曲は、ひたすら「コテンパン コテンパン」と歌う。繰り返されるうちに、聴いているこっちの頭のなかまで町あかりによってコテンパンにされていく。「コテンパン」なんて言葉、今じゃほとんど使わないけれど(もしかして死語?)、メロディに載せられることでかえって新しさを感じる。

■いつの時代も、女の子の考えてることは同じ

町あかりのもう一つの特徴は、全てを自分でプロデュースしているということだ。 作詞・作曲のみならず、振り付けや、衣装製作にいたるまで自分で行っているというのだから驚きだ。なんとも多才である。

彼女の衣装は、これまた昭和の雰囲気に溢れたものである。赤や黄色、緑といったビビットカラーをうまく使ったり、大きなリボンをつけたりと、女の子の可愛らしさを存分に引き立たせる衣装ばかりだ。

さらに、彼女が書く曲の歌詞にも注目である。「もぐらたたきのような人」「コテンパン」と、何だかよくわからないけれど耳に残る2曲を紹介したが、彼女は他にもこんな歌詞を書いている。

「教室の真ん中で 制服のツバメが/大勢で集まって 思ってもない言葉をくりかえす」(「それ分かる!」)

「あなたまだまだ若いのに 記憶力乏しいの?/何度も何度も 繰り返される こっちの身にもなってよ/起承転結 1から10まで 丸暗記しちゃったわ」(「さっきも聞いたわその話」)

思わず「うん、うん」と頷いてしまう女子も多いのではないだろうか。これらの言葉も昭和歌謡を思わせるメロディに乗せて歌われるわけである。多分、昭和時代の女の子も同じように思っていたんだと思う。

周りに合わせることに疑問を抱いたり、何度も繰り返される同じ話に辟易したり。いつの時代も、女の子の考えていることはそんなに変わらない。自分で自分をよく見せようとセルフプロデュースを行い、なかなか言葉にできない鬱憤を歌に乗せる。町あかりは、時代を問わず女の子の気持ちを代弁しているのかもしれない。

ある程度以上の世代の人には懐かしさを、平成生まれの世代には新鮮さを届ける町あかり。今回はじめてその名前を知った人は、彼女の明るい笑顔と不思議な歌を、体験してみてはいかがだろうか。

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