大人になった今だからこそ、夏の終わりに聴きたいボカロ曲6選


日本の線香花火

8月も終わりに近づいてきた。学生であれば夏休みの終わりを惜しむ頃だろうし、大人は「ようやく涼しくなる!」と喜んでいる頃だろうか。

子供の頃、夏の終わりには言いようのない寂しさを感じていた。しかし大人になった今、あの頃のような長い夏休みはなく、それ程「夏の終わり」を痛感することもないかもしれない。そんな今だからこそ、夏が終わっていく切なさや寂しさを思い出し、浸ってみたいと思い、ボーカロイド曲の中から6曲を選んでみた。

歌詞とメロディの両方が美しい曲ばかりを選んでいるので、普段ボーカロイドに興味を持っていない人にもぜひ聴いてみていただきたい。

■「夏の終わり、恋の始まり」 / すこっぷ

夏が終わるからこそ始まるものもある。この曲は、「好き」というたった一言が伝えられなくて、伝えない方がいいんじゃないかと迷う女の子の歌だ。歌詞もメロディも、とても甘酸っぱい。学生時代にこんな恋してみたかったな、なんて思わされる。
終盤には花火を思わせる音も入っていて、「最後の花火」の情景が目に浮かぶようだ。甘酸っぱい青春を思い出すもよし、自分の過ごせなかった青春を思い描くもよし。曲に出てくる女の子の恋の行方を、最後までお聴き逃しなく。

■「背景、夏に溺れる」 / ナブナ

イントロに入る蝉の声と、アスファルトのジリジリとした感覚を思わせるギターの音が、夏の風景を思わせる。
しかしこの曲でそれ以上に印象的なのは、泣いているかのように震えるミクの声だ。終わってゆく夏を惜しむかのようなその声を、イヤホンでじっくりと聴いてほしい。
全体を通して決して派手な盛り上がりのある曲ではないが、その分、自分の過ごした「夏」を投影できる曲。今年の夏をゆっくりと思いながら、ノスタルジーに浸ってみては?

■「夏の半券」 / みきと

ボーカロイドでは珍しい、イラストではなく写真による映像が美しい曲。恋の終わりを描いた曲だ。「一夏の恋」なんていう言葉もあるように、夏の終わりはどことなく恋の終わりを彷彿とさせる。この記事の冒頭では「夏の終わり、恋の始まり」という曲を紹介したけれど、失恋の曲の方が圧倒的に多いように思う。
「次の恋はひと周り大人の顔をして忘れ合おう」という歌詞が切ない。そういえば夏の終わりは何となく、それまでよりもちょっぴり大人になってしまうような気分になる。学生時代、夏休みの終盤はそんな思いもひとしおだった。一人きり、深夜に聴きたい曲1曲だ。

■「夏ひまわり、線香花火」 / はやや

和風のメロディが、言い知れぬ懐かしさを感じさせる。普段は元気いっぱいの曲を歌うことの多い鏡音リンだけに、こういうゆったりとした曲は心に沁みる。「日本の夏」を強く想起させる1曲だ。
線香花火を見ていて切ない気分になったことがある人は多いと思う。線香花火がぽつんと落ちるその瞬間の、あの寂しさをそのまま切り取ったかのような楽曲。短い曲だが、早くも来年の夏が待ち遠しいような不思議な気持ちにさせられる。

■「茜色」 / れるりり

夏の終わりのセンチメンタルをぎゅっと詰め込んだような曲。日が沈んでいく様子が描かれている。優しくゆったりと進んでいくメロディが、夏の美しい夕日を彷彿とさせる。そこに、淡々と歌う鏡音リンの声が、やわらかくも寂しく響く。
子供の頃の「夏」は、すごく特別な季節だったように思う。そんなことを思い出すと、「今ぼくらは大人になって大事なことが 目の前からぼやけてしまうんだ」という歌詞が胸に沁みわたる。
暮れゆく空の色と、終わっていく夏を重ねあわせ、胸の奥の方がキュっとなる曲。

■「碧空」 / しめへび

こちらも、「日本の夏」を思わせる楽曲。イントロのピアノとストリングスが、爽やかでありながらもどこか寂しい風景を作り出す。7分近くもある大曲だが、その長さを感じさせない、聴きやすい曲だ。
中盤から加わるコーラスも美しく、ふんわりと加工されたミクの声が温かい。夏の空が茜色から藍色へと移っていく情景を丁寧に描いた歌詞も良い。目を閉じて、ゆったりと聴きたくなる曲。動画もとても美しいので、ぜひ最初はコメント非表示で映像をお楽しみください。

いかがだっただろうか。あなたの心に響く曲はあっただろうか。今回は、メジャーな曲から少しマイナーな曲まで、6曲を紹介してみた。過ぎ去っていく夏に思いを馳せながら、ゆっくりと8月末を過ごしてみてはいかがだろうか。

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