エレファントカシマシから学ぶ「俺流」


エレファントカシマシ
女心と秋の空などという言葉もあるほどに、女心と天気を把握するのは難しい今日この頃ですが、秋の夜長を一人で過ごすのは長すぎる…と思う方に是非お勧めします。

街を歩けば、沢山の音楽が流れているけれどこのバンドの音楽が流れてくるたびに街の匂いが変わる気がした…その名は、エレファントカシマシ。

中高生時代からのオリジナルメンバーと結成し今年の1月には初のアリーナ公演を成功し、今もなお輝きを放ち続ける結成27年目のベテランバンド。

伝説的なエピソードを数多く持つ特異なバンドとしてもその名は知られているが、近年フェス等でも数多く出演している。

フロントマンの宮本浩次がほぼ作詞・作曲を担当している。宮本のエナジー溢れるパフォーマンスとパワフルな歌声は衰えることなく、いつの時代においても世の男性・女性を魅了してやまない。

そこには、愚直なほどに音楽と向き合う男たちの姿が垣間見えるからではないだろうか?
宮本浩次、この男の熱さは、半端じゃない。
まず、

昨年発売されたドキュメンタリー「25 years of the fighting men’s chronicle」の映像における「俺様」ぶりが

半端ない!!!

メンバーとの緊張感のあるリハーサルシーンでは、自身の難聴というミュージシャンにとって大きなハンデを抱えたままの仕事にも関わらず、徹底した音楽へのこだわりぶりにはワーカホリック以上に音楽を作らないと死んでしまうのではないかと、見る側に心配すら想起させるほどの威力がある。

見ていると、あなたはそこまで仕事に打ち込めますか?と問いかけられているようでつい、こちらの仕事振りと照らし合わせてうなだれてしまうくらいに張り詰めている。実際ライヴを観れば、あくなき追及は続いているのが伝わってくる。

フェスでもワンマンでも同じ曲が、常に古臭い感じがしないのである。大抵、昔の曲をライブで演奏した時に、その時代に沿ったメロディや演奏で作られているのか、どことなくノスタルジックな思いに囚われがちだが、このバンドはどの曲を聴いてもさほどノスタルジーを感じることなく、自然に新旧の曲がセットリストに組み込まれている。

先日行われたゼップダイバーシティでのライヴにおいても若い男性、女性も多く見受けられたが、誰もが静かに耳を傾けているのは過激なパフォーマンスや扇情的な言葉が踊っているからではなく曲そのものが、俺流のアクの強さをまざまざと提示できるだけの強度を保っているからこそ、今も初期の作品であるアンコールの最後に歌われる事が多い「待つ男」「ファイティングマン」等がもてはやされるのではないかと思われる。

俺流を貫く事は誰でも可能であるが、見知らぬ人を巻き込むほどの威力を放てるかというとそれは誰にでも出来る事ではないのも確かである。シンプルって、難しい。こんなに沢山何かを選べて、沢山の情報が溢れる世の中で自分をシンプルに保つなんてすごく難しい。

だが、俺流から生み出された曲は普遍的に今尚多くの人々の耳を捉えて離さない。魔法が込められているのではないだろうか。

…でも、あれだけ怒られると悪夢しか見なそう…俺流の道は、とても険しく、厳しい。