変幻自在のエンターテイナー清竜人から目を離すな!


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彼にはまたやられた、、、、、!!
これまでも作風から彼自身のビジュアルまで、たびたび変化を遂げてきた彼だったが、今回はアイドルグループをプロデュースするというのだ。その名も「清竜人 25」。今年に入ってからは人気アイドルグループ「でんぱ組.inc」への楽曲提供も行っていたし、アイドルのプロデュースという活動自体はある程度予測できたかもしれない。

しかし彼はいつも私たちの予想をはるかに超えてくれる。なんと自分自身もそのアイドルグループの一員となり、センターに立って歌って踊るというのだ。さらに奇抜なのはこのアイドルグループのコンセプトである。

ずばり「一夫多妻制」!彼を取り巻く六人の美女は全員「清」の姓を持ち、キャラクターもコンセプトに忠実である。ももクロが「会えるアイドル」、BiSが「触れるアイドル」ならば、彼らはいわば「人妻アイドル」という訳だ。斬新過ぎる!

メンバーや楽曲は発表されたばかりで、リリースは11月12日とまだ少し先。彼自身の新たなプロジェクトでもあるが、ソロでの活動と平行して、半永久的に続けていきたいようだ。ソロでの活動とこのプロジェクトが今後どのように交わっていくのか、そしてこのプロジェクトがアイドル業界にどんな影響を与えることになるのか、非常に楽しみである。

http://www.kiyoshiryujin.com/25/

冒頭でも触れたが、彼にはいつも驚かされる。それはもう19歳で飾った鮮烈なデビューの時から絶え間ない。昨年リリースされた6thアルバム『WORK』まで、恐ろしい程に一貫性がない。ここで簡単にアルバムごとに彼の遍歴を振り、その訳を探ってみたい。

1stアルバム『PHILOSOPHY』
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全体的にアコースティックギターを中心とした楽曲が多い。その後の彼の姿は微塵も想像できないほどしなやかで美しい旋律と優しい歌声が特徴的である。10代にしての作品ということもあってか歌詞も非常に繊細で、「自分」という人間と愛する「誰か」という人間の内側を必死に理解しようとし、「大人」になることへの期待と不安を抱き探り探りで成長していく思春期の少年が詰め込まれている。

2ndアルバム『WORLD』
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1stアルバムから1年と経っていないのに、明らかに変化が見える。知らず知らずに形成されていく「自分の価値観」や「自分のプライド」に翻弄されつつも、正面から自我と向き合い、それを赤裸々に告白している。

3rdアルバム『PEOPLE』
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これまで自分の内側を率直に歌ってきた彼だが、この作品では「人間愛」とか「生きてるってすばらしい!」みたいなことをポップさを増して歌っている。壮大なスケールのテーマを、決して抽象的で回りくどい言葉は使わずに、ひたすらストレートに表現している。彼の作品を追っていた私自身この作品を聴いたときに初めて「あぁこの人はきっと何でもできるんだ」と直感した覚えがある。

4thアルバム『MUSIC』
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いわずと知れた超問題作。(もちろんいい意味で)サウンドはそれまでと打って変わって打ち込み主体。
全体的にミュージカル仕立てで、ワンマンライブでは華やかな衣装に身を包み、セリフやダンスを取り込み歌わないという大胆なパフォーマンスを披露した。このライブが評価されたこともあり、この頃からジャンルにとらわれない、「エンターテイナー」としての清竜人が頭角をあらわしてきたのだ。

5thアルバム『KIYOSHI RYUJIN』
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ライブチケットとのセットのみで限定販売されたこの作品は、全曲弾き語り、ほぼ彼の自宅でレコーディングが行われたという。「ぼくはロリータ・コンプレックス」や「ぼくはバイセクシャル」など、マイノリティであったり一般的にタブーとされるようなテーマを等身大で歌っている。ライブもグランドピアノやオルガン、アコースティックギターなどが楽器のみが並べられたステージに彼一人が座り、一曲ごとに楽器を変えチューニングを行い、呼吸を整えて歌い出だすという静かで緊張感の漂うものだった。

6thアルバム『WORK』
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前作のテーマがナイーブだった反動もあってか、行き切った超緻密なポップが完成した。コーラスや楽器のアレンジまでも自身で手がけたこの作品は、無数の音の重なりや複雑なメロディーラインが印象的である。この作品の代表曲「Zipangu」を聴いてもわかるように、サウンドもメロディも歌詞もいわば「めちゃくちゃ」なのにもかかわらず、ものすごい一体感をまとっている。

ざっくりと6枚のアルバムを振り返ってみたがいかがだっただろうか。忘れてはいけないのは、清竜人という男がまだ25歳だということだ。10代から20代前半のたった6年間でこれだけの名作を残し、これだけの変遷をたどり、常にシーンの先駆者となっている。

もしかしたらすべては彼がそのときやりたいことを奔放にやっているだけなのかもしれない。しかし私には彼自身が「エンターテイメント」の体現者であるとしか思えない。彼の生み出す作品自体だけでなく、新たな作品が登場し「清竜人」を形成していく、その過程こそがすでに「エンターテイメント」として成り立っているように思えて仕方ない。

奇才を持った彼がこれからどんなエンターテイメントを繰り広げ、私たちを驚かせてくれるのか、「清竜人25」と合わせて注目していきたい。


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