応援したくなるフロントマン「沢田チャレンジ」の魅力


音楽ランキング番組で上位ランキングを見ていてよく思う。

「今週もアイドルばっかりで、バンド勢少ないなぁ…」

アイドル全盛のこの時代、バンドマンにはなかなか厳しいご時世である。RUSHのランキングを見て頂いてもそれは顕著に表れていると思う。最近は、歌が上手い、演奏が上手い、歌詞がいい、それだけで売れる時代ではないというのは音楽ファンならずとも周知の事実だろう。トップチャートでは握手会で頑張るアイドルグループや、パフォーマンスで頑張るエアーバンドなんかを良く見かける。

彼女ら、彼らはCDが売れないというこの時代になぜ売れているのか?
現代の売れているアーティストの共通点。それは

「応援してもらえるアーティスト」

であることだと思う。
先日、あるロックバンドのフロントマンが「アイドルの売れようとする努力はバンドマンも見習うべきところがある」と語っていた。バンドマンと言えば音楽一筋、曲で勝負!ライブで勝負!というイメージが私の中ではあるのだが、そういう時代はもう終わりかけているのかも知れないなぁ…と、ふと思った。

そんな中、私がいま最も「応援したくなる」バンドマンをご紹介したい。

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ザ・チャレンジのフロントマン「沢田チャレンジ」である。

ザ・チャレンジとは、フロントマンの沢田チャレンジ(Vo)がTwitterで「バンドやりてえなー」とつぶやいたことをきっかけに結成された5人組トリプルボーカルバンドである。5人ともバンド経験を持っており。下北沢GARAGEを中心に活動を展開している。

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ここでは詳細は書かないがメンバー全員が元々違うバンドで下北沢では名の知れたバンドマンだったそうである(私は北海道在住の為、存じ上げないのだが)彼らは昨年9月、全国流通版の「はじめてのチャレンジ」を発売し、年末のCOUNT DOWN JAPAN13/14では入場規制。今年に入り6月には「みんなのチャレンジ」を発売、各地のフェスへの出演を果たした。彼らが注目を集めたのは、曲の良さも去ることながらフロントマン「沢田チャレンジ」の地道な努力の賜物である。彼の努力のあり方を私の体験を元にまとめてみた。

・エピソードⅠ【Twitterで必死】
私が彼らの楽曲を知り、興味が湧き、RISING SUN ROCK FESTIVALの数日前にTwitterで「ザ・チャレンジ楽しみ!ゲスの極み乙女も見たいけどさ…」とつぶやいたところに

「俺だってゲス見たいのガマンするんだから、みんなもガマンしておくれよ!」

と本人からの返信が来たのである。いやいや、あんたがガマンするなら俺もガマンするよ!たぶんこのやりとりがなければ私はゲスを見に行っていただろう。ちなみにこれは特別なことでなく、Twitter上で彼はファンからのメッセージにいつだって丁寧に対応している。

・エピソードⅡ【MCで必死】
RSR当日。開演前にザチャレのステージに向かうと「みんなー!ザチャレ見てからでもゲス間に合うから!」と呼び込みをしていた。必死である。1曲目が終わり会場から離れていく観客に対しても

「待って!行かないで!ゲスに行かないで!!」

と絶叫。とにかく必死である。私は最後までザチャレを見ていたが、途中このやりとりがなければ私もゲスを見に行っていただろう。彼の心の声がだだ漏れのMCは妙に心に響く。

エピソードⅢ【振付が必死】
私は観客が振付を踊るライブが嫌いである。語弊のないように言うが、単に恥ずかしいのである。しかし、彼らのライブには振付があった。私は戸惑ったが、ステージを見上げると物凄く必死に踊る沢田チャレンジが目に飛び込んできた。一緒に踊らなければ!と思い、気が付くと一緒に踊っていた。振付は非常に簡単であり、これなら誰でも一緒に踊れると思う。なお、彼はTwitterで振付が簡単な理由をこう語っている。

「俺は踊りの素人だから、簡単になるのさ!」

簡単な割には必死に見えたが、それも彼の魅力だろう。彼があんなに必死に踊っていなければ、私は恥ずかしくなってしまい、途中で抜けてゲスを見に行っていただろう。ちなみに一番踊り狂ったのはこの曲「キラキラ」だった。

以上のように、本当はゲスの極み乙女を見に行きたかったのだが、頑張っている人をみると応援したくなるのが人間というもの。結局、途中で抜けることなく沢田チャレンジの必死の頑張りを応援し続けた。

沢田チャレンジばかりにスポットを当ててしまったが、この「ザ・チャレンジ」はバンドとしても素晴らしく。ライブを見ていて流石は実力派バンドマンが集まっているだけあるなと実感したし。トリプルボーカルというのも珍しいが、それがまた面白くマッチしていてとても魅力的であった。

ただ、私が伝えたかったのは、このバンド素晴らしさを埋もれさせなかった沢田チャレンジの努力なのだ。どんなに素晴らしい音楽も埋もれてしまっては意味がないのだ。

今は少々泥臭くも見えるその姿だが、もしかするとそれは将来のバンドマンのあるべき姿なのかもしれない。そんな風に思いながら今日もこの男の「チャレンジ」を応援している