CMで話題!ジョプリン歌うハスキーボイスの正体、GLIM SPANKYとは


2538-809-gs140611_160

水原希子が出演するSUZUKI「ワゴンRスティングレー」のCM。艶めかしい水原のウォーキングにも勝るとも劣らない印象を残すのは、ハスキーでパワフルな女性ヴォーカルによるジャニス・ジョプリンの「MOVE OVER」だ。

その歌声の正体こそが、GLIM SPANKYヴォーカル、松尾レミだ。GLIM SPANKYは松尾レミ(Vo & Guitar)と亀本寛貴(Guitar)の二人から成るブルース&ロックユニットだ。今年6月、MINI ALBUM「焦燥」を引っ提げて、彼等は彗星の如くメジャーシーンに現れた。

―■ブルースは煙たく、ロックはビターに。

彼等の楽曲は、ヴィンテージロックと呼ぶに相応しい。洋楽育ちの往年のロックファンも、10代のロックキッズが聴いても、皆、こう思う筈だ。「これは本物のブルースだ」と。そういった風格と説得力を持ち合わせている。そんな楽曲の作り手が、若干22才のうら若き乙女だと言ったら、驚くだろうか。GLIM SPANKY の楽曲を手掛けるのは、ヴォーカルの松尾レミ。「焦燥」に至っては彼女が17歳の時に作ったものだという。スモーキーで、ビター。女性がロックを表現する時にありがちなスパイスとしての「甘さ」が、ない。そんなものは余計だと言わんばかりに、ひたすら純血のブルースを鳴らす。その潔さと、凛とした有り様が貫禄を生み出している。

ハスキーにて、ヒステリックにあらず。松尾の歌声はどこまでも太く、真っ直ぐだ。聴く者の鼓膜の中心に衝撃の塊を食らわせる。GLIM SPANKY という名前は“灯火、かすかな光り”という意味の「GLIM」 と“平手打ち”という意味の「SPANK」から成るというが、それは同時に松尾レミの歌声を表しているとも思った。更に彼女の歌声は、衝撃のみならず不思議な包容力を持っている。

去る10月29日、新宿ロフト。GLIM SPANKY はゲスの極み乙女、NICO Touches the Wallsと肩を並べ、スペースシャワー列伝第111巻「音質明媚の宴」に出演していた。その際彼らがラストナンバーとして披露した楽曲「大人になったら」。松尾は曲の誕生経緯を語った。大学卒業を控え、周囲の反対により夢を諦めざるを得なかった友人の事。夢見る事を許されぬ現実。それを彼女は切々と唄った。まるで使い古したカセットテープの様に、所々感情的に掠れる歌声。その哀愁が、思わず涙を誘う。1曲を聴き終える頃には、胸の真ん中に小さな灯が芽生え、少しだけ、気持ちが温まるのだ。

何故、GLIM SPANKY の楽曲は、ブルースとしての信頼を得るのか。松尾の声色や歌唱力も勿論だが、そこに鳴るギターもまた、鍵を握っている。GLIM SPANKY のギターを担うのは亀本寛貴。彼もまた若干23歳の若きギタリストだ。そのギターはまさに、由緒正しきロックンロールギターの王道。重力を感じさせる硬質な音に、歯切れの良いリフ。ただノスタルジックでありながら安っぽいエモーショナルを排除し、ストイックにブルースを鳴らす。その音は、若き痩身の優男が奏でるには、些かハードボイルド過ぎる様にも思う。亀本のギターはつとめて冷静だ。自らの生命力をかけて歌う様な松尾とは正反対に、彼は感情を音に露にはしない。まるで影の様に、曲に自らのギターを溶け込ませる。ただノスタルジックでありながら安っぽいエモーショナルを排除し、ストイックにブルースを奏でる。

公式HP内で彼は語る。〈彼女の描く世界観を洗練されたアレンジで鳴らしたい。オールドロックの雰囲気は持ちながらも、それだけに縛られずに、現代的なサウンドで表現していきたいんです〉高校時代から共に音楽をやってきた松尾と亀本。他人と音楽をするなどというのは、互いの才に惚れてこそ、為せる業だ。ステージ上で彼等が顔を見合わせる事は殆どない。けれど、言わずもがなの阿吽の呼吸があるのだろう。松尾の弾き語るギターと、亀本の鳴らすギターは、いつも絶妙なパワーバランスでステージに響いている。

―■「MOVE OVER」アナログ盤リリース

こんなにも「アナログ盤」という言葉の似合う若手はいないだろう。来る11月28日にアナログ盤「焦燥/MOVE OVER」が発売される。アナログ再生環境のある方、是非こちらを入手していただきたい。「焦燥」はプロデューサーに、列伝で競演を果たしたNICO Touches the wallsやa flood of circleも手掛けたいしわたり淳治を迎え、ベースはハマ・オカモト(OKAMOTO’S)、ドラムはBOBO(くるり、MIYAVI etc.)というあまりにも豪華な布陣が彼等を支えている。これらのメンバーとGLIM SPANKYの二人との化学反応を楽しめるのも、音源ならではの醍醐味だ。また同作発売に伴い12月15日にはTSUATAYA O-nestにて「MOVE OVER」配信&初アナログ盤リリースパーティーが行われる。チケットはまだ購入可能だ。詳しくは、下記。

ロックが足りない。ブルースに渇いている。

そんなあなたは是非、GLIM SPANKYを召しませ。

(文=イシハラマイ)

●リリース情報
〈2014.11.26 Release〉
『MOVE OVER』
iTunes配信 / ¥250

〈2014.11.28 Release〉
7インチアナログ盤
『焦燥/MOVE OVER』
HSC-0012 ¥1,400 (+tax)

※ HMV record shop 渋谷限定販売。
A1. 焦燥
B1. MOVE OVER

●ライヴ情報
〈2014.12.15 MON「MOVE OVER」配信&初アナログ盤リリースパーティー〉

会場 : TSUATAYA O-nest
出演 : GLIM SPANKY
GUEST : Analogfish/KUDANZ
時間 : OPEN 18:30/START 19:00
料金 : 前売¥2,800/当日¥3,300 (入場時に別途ドリンク代がかかります。)

■オフィシャルサイト抽選先行 : 10/22(水)15:00~10/26(日)23:00 ※受付終了しました。

■抽選先行当落確認&チケット引換期間
10/28(火)15:00~10/30(木)23:00
当落確認URL⇒http://l-tike.com/glimspankyhp141022/ (PC/mobile共通)

■VINTAGE TICKET先行 : 10/30(木)12:00~11/3(月祝)23:00
申込URL⇒http://www.vintage-rock.com/ticket.html

■チケット一般発売 : 11/15(土)10:00~
ローソンチケット 0570-084-003 Lコード : 79899
チケットぴあ 0570-02-9999 Pコード : 247-465
e+ ZERO TICKET

その他、O-nest店頭販売、10/29GLIM SPANKYライブ会場にて手売りチケット販売アリ!
お問い合わせ : VINTAGE ROCK std. 03-3770-6900 (平日12:00~17:00)