【ライヴレポート】NICO Touches the walls 今年のイイニコはレア曲祭り!アコースティックアルバム発売、ビルボード公演も発表!


news_header_NICO_Touches_the_Walls_art20140629

NICO Touches the wallが11月25日に神奈川・CLUB CITTA’にてワンマンライヴ「1125/2014」を行った。

NICO Touches the walls(以下NICO)が毎年11月25日に行う自主企画、1125(イイニコ)の日ライヴ。6年目の今年のテーマは「レア曲祭り」!このテーマはライヴの前々日11月23日に、光村龍哉(Vo, Gt)のブログにて発表された。

―■「今日はあの曲や、この曲は一切ありません!」(光村)

定刻の19:00、光村龍哉(Vo, G)、古村大介(G)、坂倉心悟(B)、対馬祥太郎(Dr)の4人が登場。珍しく全員、真っ黒な衣装に身を包んでいた。NICOのダークサイドとも呼ぶべき「レア曲」達を象徴するような出で立ちに、これから始まるライヴへの高揚感が高まった。幕明けはお馴染みの「1125のテーマ」。〈雨降りのチネチッタを通り過ぎて~〉、と生憎の天気も歌に替え、フロアの空気を晴れやかにさせた。

挨拶もそこそこに、「damaged goods~紫煙鎮魂歌~」「SIMON SAID」「Lonesome Ghost」をメガミックスで演奏。この3曲を聴いただけで、この日のステージがテーマに違わぬ事を確信した。それにしても、NICO Touches the Wallsはまた、進化している。武道館を宣言した去年の1125の日から一年、様々な形態でライヴを行い、百戦錬磨のライヴバンドとなったNICO Touches the Walls。その演奏力と表現力はどうやら天井知らずの様だ。メガミックス2曲目の「SIMON SAID」は終始退廃的な雰囲気を漂わせながらも、1曲の中で静と動がスイッチングする楽曲だ。そしてこの曲のリズム隊が素晴らしい。常に旋律を先導するのは、対馬のドラムであり、坂倉のベースだ。そこにエモーショナルでヒステリックな古村のギターが加わり、鬼気迫る光村の歌唱でまとめあげる。彼等の演奏力の高さと表現力をまざまざと見せつけられた瞬間だった。

その後も、光村のボーカルがセクシーな「容疑者」、2014年3月発売の『ローハイド』ののカップリング曲という、新顔ながらなかなか演奏機会のなかった「太陽が笑ってら」とレア中のレア曲が続いた。古村によるギターのカッティングが小気味良い「有言不実行成仏」では、それぞれ手加減なしのハイテンションな演奏。汗だくの光村が「またやってもいいですかー!!」とフロアに叫ぶと、フロアには歓声が沸きあがった。

―■カバー曲“10年経つと堂々とやれる”

MC。光村が10年前に CLUB CITTA’でライヴを行った際のエピソードを披露。チケットノルマの低さに魅かれて出演を決めたイベントがアイドルイベントで、自分達以外は全てアイドルという事態に見舞われた事を話すと、フロアはどっと笑い出した。さらに持ち歌が少なく、スピッツのカバーをしたというエピソードから、2012年5月発売のシングル『夏の大三角形』以後シングルB面に収録されているカバー曲の話題に。「10年経つと、僕らもカバー曲を堂々とやっています」と、光村が胸を張る。

披露されたのはクラムボンの「君は僕のもの」、MISIAの「陽の当たる場所」、チャットモンチーの「ハナノユメ」。「君は僕のもの」はメロウなギターに、光村の伸びやかな歌声が重なり、思わずうっとりとしてしまう。橋本絵莉子のキュートでエッジィなヴォーカルの印象が強い「ハナノユメ」も、彼等の手に掛かればすっかりと“NICO節”に変わった。加えて美しいコーラスワークも印象的だった。

―■“B面が良いバンドは良いバンド”

いよいよ最終局面。光村は「B面が良いバンドは良いバンド」「いつかフェスでトリを飾ったときにこういう(レア曲ばかりの)ライヴをやりたい!」と“B面好き”っぷりを披露。最後はB面の真骨頂であるダークな曲を並べる事を宣言。「暗いぞー!」の掛け声を合図に、古村のブルージーかつスモーキーなギターが唸る。呻くように光村が歌い出したのは、「3年目の頭痛薬」。その後も疾走感溢れる「ロデオ」、緻密な対馬のドラミングが冴える「泥んこドビー」と続けた。このままの勢いで本編を終えるかと思いきや、本編ラストを飾ったのは、透明感あふれるナンバー、「芽」。演奏前、光村この曲を「シングルにしてもいいと思った。」と言及。最後はお決まりの“1125締め”で本編終了となった。

―■アコースティックアルバム発売、ビルボードライブも!

昨年の1125の日、武道館へのリベンジが誓われた。そして今年も、彼等から嬉しい発表があった。満を持して、と言ったところか。発表されたのは自身初のアコースティックアルバム『Howdy!! We are ACO Touches the Walls』と、それを引っ提げてのBillboardライヴが発表された。アルバムのレコーディングは既に済んでおり、新曲も収録されるとの事だ。アコースティックアレンジによるセルフカバーはライヴでも定着しつつあるが、アレンジは全て刷新しているという。アンコール1曲目は、アルバムの中からアコースティックアレンジの「手をたたけ」。ステージでは、坂倉、古村の前にもドラムが用意され、3ドラム+光村の弾き語りという、言葉通り未だかつてないアレンジでCLUB CITTA’をハンドクラップで満たした。「手をたたけ」、という代表曲中の代表曲の演奏となったが、その圧巻のパフォーマンスに、文句をいう者は誰も居なかった。

そして、アンコールのラストは「ほっとした」。とても、相応しいラストナンバーに思えた。1125の日を“ファン感謝デー”と位置付ける彼等。今年が“レア曲祭り”となった背景には8月の武道館があった。潔いまでに“代表曲”のみを演奏した武道館。ファンは満員の武道館を祝福しつつも、少しだけ物足りない気持ちであった事も否めない。だがしかし、そこはB面好きの光村率いるNICOだ。ファンの気持ちに、気付かない訳もなかったはず。だから、この「レア曲祭り」はNICOからファンへの恩返しであったに違いない。

バンドとしても武道館という大仕事を終え、“ほっとして”迎えただろう今年の1125の日。

けれど、安堵しただけで終わらずに、挑戦やリベンジを自ら掘り起こしてそこに突き進んでいくのがNICOだ。NICO Touches the Walls程、持ち歌を自由自在に操るバンドはいない。持ち歌は彼等にとって大事な作品であり、大好きなおもちゃ。それさえあれば、如何様にも楽しめる。それを理解した事によってついた自信が、彼等をまためまぐるしく進化させている。何やらその勢いは、2015年も留まるところを知らない様だ。

恒例となった「また来てくれるかなー?」「イイニコー!」の遣り取り。NICOのメンバーも、床が見えない程にぎゅうぎゅうのCLUB CITTA’のフロアにも、満面の笑みが溢れた。

(文=イシハラマイ)

●NICO Touches the Walls「1125/2014」

2014年11月25日 CLUB CITTA’ セットリスト

01. 1125のテーマ
02. damaged goods~紫煙鎮魂歌~
03. SIMON SAID
04. Lonesome Ghost
05. 夢1号
06. 容疑者
07. 恋をしよう
08. 太陽が笑ってら
09. 有言不実行成仏
10. 君は僕のもの
11. 陽の当たる場所
12. ハナノユメ
13. 3年目の頭痛薬
14. ロデオ
15. 泥んこドビー
16. 芽

<アンコール>
17. 手をたたけ
18. ほっとした

●リリース情報
・NICO Touches the Walls「Howdy!! We are ACO Touches the Walls(通常盤)」[CD] 
価格 2880円

・NICO Touches the Walls「Howdy!! We are ACO Touches the Walls(初回限定盤)」[CD+DVD]
価格 3960円

・NICO Touches the Walls「Howdy!! We are ACO Touches the Walls(アナログ盤)」[アナログ]
価格3960円

※全て2015年2月4日発売

●ライヴ情報
2015年2月12日(木)東京都 Billboard Live TOKYO
[1st STAGE] OPEN 17:30 / START 19:00
[2nd STAGE] OPEN 20:45 / START 21:30

2015年2月14日(土)大阪府 Billboard Live OSAKA
[1st STAGE] OPEN 15:30 / START 16:30
[2nd STAGE] OPEN 18:30 / START 19:30リース情報

☆☆☆☆☆☆
リアルな人気で音楽ランキングを
ネットの口コミランキング RUSH RANKING

headerLogo

http://rush.rancha.jp/index.html